素人童貞の俺は33歳のセルフバースデープレゼントとして久しぶりのソープに行った。
ちなみに32歳のセルフバースデープレゼントは初めてのソープだった。
その時俺は童貞から素人童貞へクラスチェンジしたのだ。
今となっては良い思い出である。
期待
予約指名はしていない。
以前ヘルスで予約指名した時にエンカウントしたクリーチャーが予約指名の無意味さを教えてくれたから。
一期一会の覚悟で挑んでこそ日本男児である。
待合室の椅子に着席した俺に3人の写真が渡される。
1人は結構綺麗な26歳(仮)
もう1人はちょいぽっちゃりな23歳(仮)
そしてヤバそうな20歳(仮)
最初の難関である。
迷いぬいて選んだのは結構綺麗な26歳(仮)だった。
そして80分コース26000円を選択した俺は言い放った。
「コスプレもお願いします」
・・・これがそもそもの間違いだったのだ。
ちなみに俺がチョイスしたのはセーラー服のコスプレ。
なにせ初めてコスプレを体験するのだから無難な選択だ。
もしもとんでもないクリーチャーがあらわれても衣装のパワーで誤魔化せるのではないかとの考えもあった。
そして何分過ぎたのか、ついに呼ばれる。
ゆっくりと立ち上がり運命の場所へ向かう。
そこにいたのは、セーラー服を着たおばさんだった。
お ば さ ん だ っ た 。
なんということでしょう。
おかしい。
写真と違うってレベルじゃねーぞ。
俺視点では推定36歳以上だ。間違いない。
これはヤバい。
俺は自分の運命を呪った。
しかし、動き始めた歯車はもう止められない。
なんということ(をしてくれたの)でしょう
押し寄せる罪悪感。
36歳(推定)にセーラー服を着せるなんて俺は取り返しのつかないことをしてしまったのではないか・・・?
そんな事も考えたが、とにかくすでに戦いは始まってしまったのだ。
股間のアレも恐れおののいて縮こまっている。
だけど、やるしかない・・・!
俺は悲壮な覚悟を決めてトイレを出た。
まずはフ●ラ。
顔を見ないでセーラー服を凝視する。
・・・いける!
なんとか股間に生命力がみなぎる。
とりあえず事を済ませて残り時間はおしゃべりして過ごせばいいのだ・・・!
滑り出しは順調。
しかし嬢は俺の予想外の行動に出る。
ベッドに横になり手招き。
素直にそれに応じ俺が上になる。
これは俺が攻めるポジショニングではないか・・・!
しないクセにあとから言う客が絶えない
あたし嫌なら帰れば?チェンジ出来るよとあたしが促してもブスシニゾコナイキティガイと延々とプレイしながら果てて本指は絶対しないフリーで、たまたま当たったけどキャンセルしないまたブツブツエンドレス
来てくれてるんでしょ?いい加減指名しろ手取り変わるしさ!
実はいままでの風俗は基本受け身だったから攻めに慣れていないのだ。
そのうえ今回のこの極めて危険なビジュアルときたもんだ。
どう攻めればいいのだ・・・!
テンパる俺。
手をこまねいていると嬢が大体の事情を悟ったようだった。
何故攻めぬのか、攻め方を知らんのかと聞かれた俺は正直に事情を話した。
自分、素人童貞なんスよ。
そして始まる魔の70分間。
・・・興味があったので。
攻め方も分からないのにコスプレさせるなんざ10年早い
・・・はい。すみません・・・
こんなやりとりから始まる全裸の説教大会。
80分コースはまだ70分も残っている。
俺は謝り頭を下げた。
亀頭も一緒に頭を下げた。
もはや俺の股間には何のパワーも残っていなかったのだ。
オナニー毎日か?
はい。
やり過ぎだわ3日に一回にしろ
はい。
運動してないだろ?
はい。
だから血行が悪いんだ。ちんこも冷たいぞ、触ってみ
はい。冷たいッス。
そんなやりとりが続いた。
俺は思った。
もぅマジ無理だょ・・・帰りたい・・・
何故80分コースにしてしまったのか・・・
俺は人生でベスト3に入るくらいの勢いで後悔した。
wwwww
おばさんドSwww
その間も嬢は俺のポーツビックを立たせようと頑張っていたが己の情けなさ、夢の儚さ、26000円の喪失を感じ、さらに説教に対し素直に反省している俺の股間に生命力がみなぎる事はなかった。
・・・そして無限に感じた80分コースが終わりに近づく。
シャワーを浴びて服を着る。
結局一度もイく事はなかった。
イかせられなかったことに嬢が謝ってきたが俺はそれ以上の勢いで謝った。
こちらこそ申し訳ない、しっかり勉強して1から出直してきます、と。
俺はセクロスの難しさ、奥深さ、そして一番大切な事を悟った。
電車に揺られながら考え、そして結論を出した。
[もう二次元だけでいいや]
完
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