●アンガールズ
特にマラソン企画はハプニングがむしろ恒例となってしまっている。2006年にアンガールズのふたりがランナーとして“実務”をこなしている際、沿道で応援していたひとりの女性がふたりに近寄ろうとしたところ、スタッフは女性の前でわざわざ立ち止まって「触らないでっ!!」と、怒鳴り散らしたことがあった。
動画投稿サイト「YouTube」に“この”恫喝録画映像がアップされると20万件以上のアクセスが殺到。その女性が年配らしき容姿だったことから、ネット上の匿名掲示板には批判的な見方を中心に8000件を超える意見が書き込まれた。
●西村知美
西村知美が100キロマラソンに挑戦した2002年。18時すぎに『残り30キロ』だった表示が、約1時間後には『残り10キロ』になっていた。これが世界記録を上回るペースだったため、“ワープ”疑惑が噴出。2012年に家族リレー形式で120キロマラソンに挑戦した佐々木健介・北斗晶ファミリーも、北斗が3歩ほど進んだだけで表示距離が610メートルも縮んだため、ヤラセだという批判が飛び交った。
●城島茂
2014年にTOKIOの城島茂が101キロマラソンに挑戦した際には、国道246号は城島の走行ルートに沿って渋滞が発生。TwitterなどのSNS上では「城島茂を先頭に上下線とも約5キロの渋滞」と茶化すようなコメントが出始め、“城島渋滞”という言葉も生まれた。SNS時代になるとランナーの位置がリアルタイムにわかるため、沿道に駆けつける人が増えていく一方だ。
マラソンだけなく、バラエティコーナーでも見ていてハラハラするような場面が数多くあった。
http://tocana.jp/2017/08/post_14141_entry.html
http://tocana.jp/2017/08/post_14141_entry_2.html
2014年の「朝まで生しゃべくり007」というコーナーでは、笑い飯・哲夫が坂上忍に対し、必要以上に食って掛かったのが話題になった。問題のシーンは笑い飯が上方漫才大賞を受賞した際の会見で哲夫が「(坂上は)テレビに出すぎだ」と発言したことを耳にした坂上が、彼に問い詰めるという流れから始まった。
おそらく、ディレクターは哲夫がしどろもどろになる表情を見せたかったのではないか。しかし哲夫は「俳優なのにバラエティ番組に出過ぎ」、「バラエティ番組に出たい芸人はたくさんいる」、「俳優としての坂上さんを見たい。
バラエティを芸人に譲っていただきたい」と坂上を責め立て、スタジオの空気を凍りつかせたのである。最終的には、坂上が「僕は笑い飯のファンだったんですよ」の一言でなんとかその場を締めたが、観ている側にはどこか居心地の悪さを感じさせた。
●ダチョウ倶楽部
バラエティコーナーではこんなこともあった。2007年のときのこと。熱湯コマーシャルのコーナーでダチョウ倶楽部が一連のリアクションを見せた後、小島よしおがおもむろに浴槽に入り「でも、そんなの関係ねー」と熱い素振りを全く見せずにギャグをやって見せたのだ。
ガヤ芸人からは「それ熱湯だから」と指摘が入り、司会の爆笑問題・太田光は「熱いという前提が壊れちゃったよ」とボソリ。何十年もかけて作り上げられた芸がブレイクしたての芸人に一瞬にしてつぶされてしまったシーンだった。
『24時間テレビ』は生放送とはいえ、何百人ものスタッフが関わり、半年近く前から準備を始めている。懸命に作られた筋書きを壊されたら、スタッフもたまったものではないだろう。ちなみに番組ではその筋書きが命と言えるドラマでさえも放送直前に壊されてしまったことがある。
●高畑裕太
2016年のスペシャルドラマ「盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~」に出演予定だった高畑裕太が放送4日前に大きな事件を起こしてしまった。そのため、スタッフはタイトなスケジュールな中、代役にNEWS・小山慶一郎を立て、なんとか作品を作り上げた。これは称賛に値する事例だと思う。
(文=加藤宏和)
いっちょあがりだな
て、一回も感動したことがない(^m^)