散歩しなければならないとなれば、なおのことだろう。好奇心旺盛な小型犬は、飼い主を振り返りもせず、 あっちこっちへ進んでいくーー。
この日、夏目三久(32)が愛犬に振り回されながら帰ってきたのは、午後6時半を過ぎたころ。
街に明かりが灯り、やっと涼しくなり始めた時間に、彼女の一日は終わった。翌朝5時25分にはまた、
全国に笑顔を届けなければならない。
現在、TBSの朝の顔として『あさチャン!』のMCを務める夏目は、テレビ朝日では土曜深夜の顔である。 2012年4月放送開始の『ナツメのオミミ』以来、6回のリニューアルを重ねる土曜深夜1時台の番組枠。
放送中の『chouchou』まで5年以上、MCの座を守っているが……愛犬以上のやんちゃぶりに、
制作現場は振り回されている。
「今年4月、リニューアルのタイミングで、十数人いたディレクターやADなどのうち、ほとんどの
スタッフが辞めた。夏目側の要求に、制作側がついていけなくなったのが原因。本来であれば、
前作と同じ制作陣で続けたかったが、一新せざるをえなくなった」(元テレ朝局員)
人気の美人アナと働ける職場から、スタッフがこんなに離れてしまうなんて。取材を進めると、
現場からの悲鳴は、すでに局内外に響き渡っていた。
「収録日直前に『企画を変えてほしい』と言われ、決定済みのゲストをキャンセルせざるを
えないことが何度もあったようだ。そのたびにひたすら謝り、会議からやり直さなければならない。
現場は疲弊していた」(芸能プロ関係者)
2015年10月から2016年4月まで放送の『ヤーヌス』ではこんなことが。
「当初、ナレーションには東京03の角田晃広が起用される予定だったが、収録をすませたあとで
ボツになっている。角田は自身のラジオで『オンエアを見たら俺の声じゃないんだよ!』と憤っていた。
また、夏目は共演のピエール瀧とも合わなかった。番組は好評で瀧はスタッフ受けもよかったが、
半年で打ち切りを余儀なくされ、瀧は外された」(前出・元テレ朝局員)
昨年8月の有吉弘行(43)との結婚・妊娠騒動以降は要求がヒートアップ。
夏目は報道を真っ向から否定したが、同時に番組で恋愛、結婚、妊娠に関する話題は
避けてほしいと言われたという。さらに「気の利いたコメントはできないから」と食レポもNGに。
とうとう制作現場がお手上げになり、今春のリニューアルに至った。
前出の『ヤーヌス』について、テレ朝広報部は「終了は通常の改編作業に伴うものです。
また、番組の制作過程に関する質問には、従来お答えしておりません」と回答している。
やんちゃはほどほどに。愛犬が教えてくれた教訓だ。
(週刊FLASH 2017年6月27日号)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170705-00010003-flash-ent