今季4度目の先発登板となった6月14日の中日戦(場所:ナゴヤドーム)。いきなり初回に4安打4失点で試合をぶち壊しかけたが、その後は見違えるような快投を見せて2回以降の4イニングは1人の走者も許さなかった。
シーソーゲームの様相を呈した試合は延長12回の死闘の末に勝利。5回を投げて立ち上がりの4失点のみに抑えながら自分の投球リズムも呼び戻した斎藤の力投こそが、チームに執念の勝利を呼び込んだと評しても決して過言ではあるまい。
プロ7年目の今季は5月31日の横浜DeNAベイスターズ戦で6回途中1失点の好投を見せ、約2年ぶりの白星をつかんだ。日本ハムに入団以来、ブレイクすることはなく何度も引退危機がささやかれながらも、忘れかけたころにシレッと快投する。「計算づくで、やっているんじゃないか」と疑わしく思えるぐらいに不思議な存在感を見せ続けているのだ。
ネット上では試合で結果が出なければ、毎回のごとく「とんでもないようなお荷物投手」「日本ハムでなければ速攻でクビ宣告を受けている」など、さまざまな批判が浴びせられているものの、斎藤本人は“柳に風”とばかりに気にもとめていない。もし彼が並の神経の持ち主であれば、おそらくここに至るまで世間からのバッシングを何度も受け続けた段階で現役を退く意向を固めていたであろう。
ところがこうして斎藤は今も現役を続け、時々一軍に呼ばれてはごくたまに活躍することで厳しい競争社会であるはずのプロ野球界で生き残れている。よっぽど肝が据わった強心臓の持ち主なのだろう。だから冒頭でも触れたように「スゴい」のだ。ここ最近、チーム関係者が斎藤について次のように評していた。
■これこそが斎藤の「無関心力」
「佑がスゴいのは、究極のマイペース男であるという点だ。あそこまで周りから叩かれれば普通は気持ちが萎(な)える。ウチの主力投手も『ボクが斎藤の立場だったら、まず間違いなく辞めています。あれだけのバッシングを受けたら現役を続けられる自信はありません』と話していた。大抵の選手は周囲が『もう選手生命は終わり』と騒ぎ始めると、それから一気に下降線をくだって身を引くことになる。
でも佑は対照的に『周りが僕のことをどう思おうがまったく構わない。ただ、それによって惑わされるのが一番嫌いなんです。一番大切なのは自分であり、そこを見失ってしまったら終わりだと思います』と言っている。つまり、相当な図太い神経を持ち合わせているということ」
これこそが斎藤の「無関心力」だ。メディアやネットで限界説がとなえられ、バッシングが起こっても、斎藤は基本的に完全スルーしてしまうので、精神的な動揺はまったく起こらない。だからお世辞にもトップクラスと言えないような実力でありながらも、その能力を何とか限界まで引き出すことができるのだ。ただ、試合をゲームメイクするような快投の数が非常に少ないことが、残念である。
>>2以降に続きます
2017.6.16 14:49
http://www.sankei.com/sports/news/170616/spo1706160034-n1.html
巨人の村田透は3年で首
そんな協定なんてないけど
ドラ1を結果を出せない無名の下位指名選手と同じように粗末に扱うと
のちのちのドラフト戦略に影を落とすことにつながりかねないから期待外れでも簡単にはクビにしない