超音波カラードプラを用いた射精後現象の解析
https://medical-tribune.co.jp/news/2018/1019516668/
原綾英 氏
性行為中の「潮吹き」といえば、女性に起こるものと考える人が多い。しかし、この潮吹きは、
一部の男性においても出現することが明らかになっている。川崎医科大学泌尿器科講師の原綾英氏らは、
超音波カラードプラで男性の潮吹きを捉えることに成功。そのメカニズムや噴出液について解析した結果を、
第29回日本性機能学会(9月13~16日)で報告した。
人体はここまで科学力が発展しても解明できないブラックボックスだらけだからな
どんな些細な事でも1つの発見は次の発見の肥やしになる
射精から潮吹きまでを経直腸エコーで観察
Female ejaculationまたはsquirtingと呼ばれる、いわゆる女性の潮吹きには、
2つの機序が存在することが最近解明された。Female prostate(スキーン腺)からの白濁液の放出と、
尿失禁である(Int Urogynecol J 2018; 29: 621-629)。
一方、性行為中の潮吹きは、一部の男性においても認められることが知られている。
それは、射精後も陰茎刺激を続けることで外尿道口から多量の液体が噴出し、
射精とは異なるオルガズムが出現する現象といわれている。
しかし、その機序と噴出液の成分に関する学術的報告は見当たらない。そこで原氏らは、超音波カラードプラを用いて、男性の潮吹きに関する検討を試みた。
方法は次の通り。健常ボランティア男性(25歳)に砕石位で直腸内にプローブを挿入し、
膀胱頸部、前立腺部尿道、球部尿道が描出されるよう調整した。
この姿勢で女性協力者による用手的陰茎刺激を加え、射精を誘発。射精後も陰茎刺激を続行することで、被験者の潮吹きを誘導した。
砕石位