その『24時間テレビ』のもっとも大きな注目を浴びるコンテンツのひとつが、「マラソン」だ。だが、今年はいまだにランナーが誰なのか発表されていない。 例年、5月下旬から6月上旬には発表されるため、7月に入っても発表されないことで懸念する声が多く上がっている。
インターネット上では、「ランナーが誰になるか」といった予想投票が行われたり、多くの候補者の名前が挙がっている。 複数のメディアでも、ランナーが内定したといった報道がなされたが、いずれも誤りであったことが判明し、混沌とした様相を呈している。
だが、ランナーが誰になるにせよ、仮にまだ決まっていないとすると、気になるのは練習時間の問題だ。あと50日ほどしかない状況で、24時間走り切る体力と脚力を身につけるのは容易ではない。
発表されていないだけで、すでにランナーが決まっていて練習も積んでいるのであれば問題ないが、まだ決まっていなかった場合、準備は間に合うのだろうか。
『骨格ランニング』(講談社)、『ランニングの科学』(池田書店)などランニングに関する著書を多く持つアスレチックトレーナーの鈴木清和氏に話を聞いた。
●基礎体力のない人が走れば命の危険も
–『24時間テレビ』のランナーがいまだに発表されていませんが、今から準備を始めたとした場合、本番までに間に合うのでしょうか。 鈴木清和氏(以下、鈴木) 自分にはご縁がないと思うのですが、「もしもコーチング依頼をいただいたら」という前提でお話しいたします。
まず、24時間マラソンを完走するためにもっとも重要なのは、「基礎体力」です。今から1カ月半で、24時間「動き続ける体力」を身につけることは、現実的に不可能です。
普段から運動していない方がいきなり出ても、疲労困憊で歩くどころか“バタン・キュー”で眠りに落ちてしまいます。
がんばりすぎてしまうと、低血糖、低体温で動けなくなってしまいますので、生命維持の観点でも大変危険です。したがって、24時間完走を目指す場合、まず「基礎体力」を持っている人を選出する必要があります。
ただ、芸能界には、もともと体力があったり、元スポーツ選手という方も多いので、そのなかから探せばよいかと思います。その上で技術練習を行えば、不可能ではなくなってきます。
Business Journal / 2017年7月6日 6時0分
https://news.infoseek.co.jp/article/businessjournal_350761/?p=2
本人はトレーニング中