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妊娠していた女性は服役中、移送先の病院で出産したが、手錠をはめられた状態で分娩(ぶんべん)台に上がった。 「手錠があったことで出産が苦しい思い出になった」と振り返る。法務省は14年12月の通達で出産時には手錠を外すとの統一方針を打ち出したが、それまでは妊娠中の受刑者や被告の多くが、手錠を付けての出産を強いられてきた。【沼田亮】
女性は09年4月、覚せい剤取締法違反(使用)の罪で有罪判決を受けた。薬物依存から抜け出せず執行猶予期間中の10年6月に再び同法違反容疑で逮捕された。
女性は当時、妊娠していたが、同年9月に懲役2年6月の実刑判決を受け、同10月から笠松刑務所に入所した。
服役中の11年5月、陣痛が始まり、岐阜市内の民間病院に移送された。
分娩台に上がる際、二つの輪を重ねた手錠を片方の手にはめられ、手錠に結ばれた捕縄を持った女性刑務官が出産に立ち会った。無事に女児を出産したが、女性は「こんなところまで手錠をしなければならないのか疑問に思った」と振り返る。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180311-00000013-mai-soci