まずは素材の変化について、フットマーク株式会社・広報室の吉河祐子氏によると、「天然ゴム素材で伸びがあまりなかった時代を経てポリウレタンが加わり、さらに撥水性が進化していった。これにより、濡れていても脱ぎやすくなり、保温性が実現した。また、昔はタオルなどにくるんでいたが、振ると水が落ちて最初の軽さが戻るので、軽いまま持ち帰れるようになった」と話す。
また、平成に入って加わった背中にラインのあるデザインについて「紺色は水の中で同化しやすいが、蛍光の色があることで人が何人いるか見分けがつきやすく、プールでの事故を未然に防ぐことができる。実際に事故が防げたという評価ももらっている」と説明した。
形態も大きく変わった。「平成12年に出たスクールフィットネススーツでは、圧倒的に露出が減っていた」。体育の授業で露出をしたくないという女の子たちの声を受け、ブルマからハーフパンツに替わったことと同様の流れだという。また、「平成14年のスクールセパレーツはよく見ると上下が分かれているので、着替えがしやすい。プールの途中でトイレに行きたくなった時にも、下だけ脱ぐだけで済む。成長期の女の子は上下別々のサイズを選びたいという場合がある。またプールサイドでお尻がこすれてしまうので、そういうときはパンツだけ替えれば済む」。
さらに形態は長袖へと変化していく。「自由化が進んでおり、紺や黒であればどんな水着でもいいという学校も増えてきている」(吉河氏)。さらに”大人の女性でも可愛く着てもらえるようなスクール水着”も登場。「大人の女性もビキニや派手な水着を好きな人ばかりではない。スクール水着に代表されるような、シンプルでモノトーンのような落ち着いた水着を着たいという人も一定数いる。そういう人たちに好評だ」。実際に水着を着用した女性は、着心地について「胸の部分のホールドがないので胸の大きい人でも強調されることがなく安心かなと思う。下もかなりしっかりしていて安心感がある。スリムにも見える」と感想を語った。
一方、男子のスクール水着については大きな変化はないが、露出を考慮し、丈は長くなっているのだという。
2019.04.22 11:25
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