「初めまして。これからよろしくね」
「はい」
「じゃあ始めよっか」
「おかし食べますかー?」
「え、じゃあ少し」
「あーん」
「あーん」
「なんてね。さあ勉強ですよー」
「……」
「うーん。やっぱり私にはごり押しが合いますねー」
「まあそれでも出来ないこともないね」
「解の公式ってあるじゃないですか」
「あるね」
「あれ公式なのに答えは完全にごり押しっぽいですよね」
「あー分数とか混合とかプラスマイナスとか」
「あれは嫌いじゃないです」
「うん」
「んー、散歩とか」
「いいですねー。今度一緒に歩きましょうか」
「今度順位上がったらね」
「余裕ですよ。よしがんばろ」
変な子違ってよかったな
私:男 21歳大学生 家庭教師はバイト
教え子:女 15歳中学生 よくお菓子作ってくれる
「お酒とか飲むんですか?」
「結構飲むよ。まあほとんどビールかな」
「ほーお父さんと同じですね」
「気が合いそうだ」
「まあそのうちご飯でも食べてってくださいよ」
「誘われたらね。じゃあ次行こう」
「疲れたー」