医療・ヘルス
4人に1人が抱える「ED」 放置すると、命を落とす事態も!
草場岳
カテゴリ:暮らし
2018年9月28日 金曜 午後6:00
・EDは恐ろしい病の前兆!
・陰茎の動脈はとても細い
・ED治療には他の効果も…!
ED患者は1100万人以上!
今年も、あっという間に10月を迎えようとしています。
あまり知られていませんが、10月は「仕事と家庭を考える月間」(厚労省)なのです。
とは言え、40代以上になると、社会での責任も重く、一方 さまざまな体の衰えや不調を感じるという方も多いでしょう。
実は、日本人男性の1130万人以上が中度、および重度の「ED」であると推測されています。
40代の5人に1人、50代の2.5人に1人、30~70代でみると4人に1人が「ED」を抱えているとも言われています。
「ED」とは「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態」。
その要因は、ストレスなど”精神的なもの”と考える方も多いかも知れません。
しかし、実は「ED」は体の大きな変化の”サイン”であり、重大な疾患の前兆のこともあるのです。
EDは命に関わる病の前兆のことも!
勃起は、性的刺激を脳が感じることにより、陰茎内への血流の増大が起き、陰茎の海綿体に血液が貯留することで起こります。
しかし、陰茎動脈は他の臓器の動脈よりも非常に細く、その内径が1~2mmしかありません。
そのため、血管内にゴミが詰まりやすく、動脈硬化などの血管障害が、他の動脈よりも出やすいのです。 特に中高年の「ED」の直接的な原因は、陰茎の動脈硬化で血流が悪くなることが多いのです。
一方、心臓の冠状動脈は内径が3~4mmあります。その分、陰茎よりも、血管障害は遅く出ると考えられます。 しかし、動脈硬化が進行すれば、いずれ陰茎動脈と同じように、心臓の血管が障害されることが予想されます。
つまり、より細い陰茎動脈の硬化が「ED」という形で顕在化した場合には、より太い他の動脈も硬化が始まり、血管の中が狭くなったり詰まったりし始めているサインとみなすべきです
実際、ED患者ら(40~60代)に、負荷心電図検査を実施したところ、56%に心血管系の異常が発見されたというデータもあります。
突然死の原因ともなる心筋梗塞。
生命に関わる重大な疾患です。
その原因は、心臓の冠動脈の動脈硬化で、血管が閉塞し、心筋が壊死することです。
何と、数々の報告をまとめると、冠動脈疾患の患者の4~7割が、「ED」を抱えているのです。しかも冠動脈疾患発症の2~3年前にEDが自覚されることが多いこともわかっています。
つまり「ED」は、生命に関わる疾患の原因となる動脈硬化の前兆であり、初期症状と言えます。
将来の心血管系疾患の重要な“マーカー”なのです。
(リンク先に続きあり)
https://sp.fnn.jp/image/program/00368090HDK?n=11&s=nc