そばの民家の玄関ドアに、ふと目が止まる。「この家は民泊ではありません」。英語や中国語などで書かれた注意書きが貼られていた。
住人の建設業福島和男さん(73)に話を聞くと、近所の宿泊施設と間違えたのか、外国人観光客が深夜に呼び鈴も鳴らさず自宅に上がり、たたき起こされたことが何度かあったためという。周辺の民家でも同様の事例があり、町内会が注意書きを作り全戸配布した。
近所では70代の男性が今年2月の未明、日課の散歩に出掛けようと自宅を出た時、若い外国人女性に声を掛けられた。急に腕を組まれた上に、「エッチ好きですか」などといやらしい言葉を浴びせられたため、「ノー!」と大声で叫んで突き放した。売春目的の客引きではないかという。
「民家が宿泊施設に変わり、地域のつながりが希薄になってしまった。いつかひどい犯罪が発生するんじゃないかと不安」。福島さんは治安の悪化を嘆く。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180608-00000015-kyt-soci