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アルバム発売翌日に26歳の誕生日を迎える河西が、自身の恋愛から国民的アイドルグループとして過ごした日々、今だからこそ言える本音を本紙に明かした――。
――改めてスタートという気持ち?
河西:この3年リリースはしてなかったけど、ライブ、イベント、ミュージカルなどで歌う機会はあって、歌の力は3年間で付けてこれたかな、というのはある。
改めて前向きな気持ちでスタートする意味でも、深いアルバムになってるかな、と思います。
私の年から新しいことを始めたり、飛び込む勇気とか。年を取るほど難しくなってくるけど、スタートできることはあるんだぞ、と。
――作詞した「最後のナミダ」は恋愛ソング
河西:初めて「恋愛ソング、泣き歌」というテーマの縛りで書きました。書き直ししたり苦労しましたね。
最初は片思いをテーマに書いていたんですけど、片思いをちゃんとしたことなくて…。
AKBのせいにするわけじゃないですけど、14歳から芸能界に入ったので、普通の恋愛をしてきていないから、恋愛偏差値が人よりも低い。
――生々しい歌詞は実体験ではない、と
河西:あまり人のことを好きにならないんですよ。
ファンの方に「恋愛、頑張って!」と言われるんですけど、そういう歌詞を書く部分でまだ子供だなと、歌詞を書いて思いました。
人生経験は本当に大事だなと思うし、恋愛はちゃんとしなきゃな、と(苦笑い)。
――そんな寂しい告白になるとは…
河西:友達にも「人を好きになることから始めよう」と言われて…今も本当に!恋愛してないんですよ。
恋愛してたら言いたいんですけど。
結婚願望は強いので、ファンの方も「結婚式呼んでね」と言ってくれたりするし、最近は家族も「孫をそろそろ見れますか?」と。
でも、人を好きになれない病です(笑い)。
――AKB時代を振り返ってみて
河西:もちろんAKBの看板がなくなるってのは大きかった。でも、アイドル時代は今、何をしているのか、どういう取材を受けているのか分からないほど忙しすぎて、心が付いていけない状態だった。
今は一つひとつの仕事に気持ちを込められることで、思い出もちゃんと残っている。
――AKBが国民的グループに駆け上がった時代ですからね
河西:仕事に本当の意味で真剣に向きあえるようになったのは、やっとなのかなって。
気付くのが遅いなとも思うし、当時はやっぱり感謝の気持ちが足りなかったなとすごく思います。
でも、その時の経験があるからこそ、今はこうして感謝もできるんだろうなとも思う。昔の私がなかったら今の私がないわけだから。
――今後は
河西:ステージが大好きで、お客さんの前でパフォーマンスするのが好き。
舞台にしてもミュージカルにしてもライブにしても生のステージです。AKBでドラマや声優などいろんな経験をさせてもらえて、その中で「最高、生きてる」って思った瞬間が生のステージだった。
その時に集中する瞬間を大事にしていきたいですね。
☆かさい・ともみ=1991年11月16日生まれ。東京都出身。血液型A型。
06年にAKB48に加入。第1回選抜総選挙10位など中心メンバーとして活躍し、12年に「まさか」でソロデビューし、13年5月にグループを卒業した。
舞台、ミュージカル等にも出演。今年はミュージカル「ひめゆり」、ブロードウェーミュージカル「アイランド」(初主演)に出演した。
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/826564/
2017年11月14日 11時00分