https://netallica.yahoo.co.jp/news/20190501-22605600-techinq
セクシーな女性に魅力を感じることは男性のサガとして仕方のないことのように思えるが、そうも言っていられないような事件がアメリカで起きた。
ポルノ動画を見ることがやめられなかった夫が、堪忍袋の緒が切れた妻によって殺害されてしまったのだ。『Pine Bluff Commercial』『New York Post』などが伝えている。
4月22日に米アーカンソー州ジェファーソン郡で行われた第一回目の裁判で、夫を殺害した69歳のパトリシア・アン・ヒル(Patricia Ann Hill)は無罪を主張した。この裁判は昨年7月28日、パトリシアが夫である当時65歳のフランク・ヒルさん(Frank Hill)を銃で殺害した事件について行われたものである。
パトリシアの弁護士であるビル・ジェイムス氏(Bill James)によると、夫婦は同州ドナルドソン・レーンに住んでいたが同じ敷地内で別居しており、フランクさんは納屋で暮らしていたという。
当時のパトリシアは、フランクさんが衛星放送の有料ポルノチャンネルを度々見ていることに頭を悩ませた末、この有料チャンネルを解約してフランクさんが閲覧できないようにしていた。
しかしある日のこと、請求書の中にポルノチャンネルの記載を見つけ、パトリシアは頭に血が上ってしまったようだ。すぐにフランクさんのいる納屋に行き、怒りに任せて思いっきりテーブルをひっくり返した。
そしてパトリシアは一旦自宅に戻り、今度は銃を持ち出して再びフランクさんのいる納屋へ向かった。
フランクさんは散らばった物を片付けるために床にかがんでいたが、パトリシアが放った銃弾はフランクさんの右ひざにあたった。さらにパトリシアは2発目を撃ち、弾はフランクさんの頭を直撃した。
その後、パトリシアは911に通報しオペレーターに「銃で夫を撃った」と告げた。すぐさまジェファーソン郡保安官事務所の保安官が駆けつけ、納屋で銃弾を受けたフランクさんを発見した。ジェファーソン地域医療センターに搬送されたがフランクさんだったが、命は助からなかった。
今回の裁判で、ジェイムス弁護士はパトリシアについて「彼女は自分が犯してしまったことを隠そうとはせず、真実を警察に伝えました」と擁護し、「彼女にとってフランクさんがポルノを見ることが、自分への侮辱と自分の神への冒涜だと感じていたのです」と陳述した。
殺人罪にあたるとして逮捕されたパトリシアは、現在刑務所に勾留されており既に9か月を過ごしているが、弁護側はパトリシアが夫を殺害したのは精神的問題を抱えていたためと主張していた。しかし陪審員はこれを退け、4月23日に第2級殺人罪で懲役16年の有罪判決が言い渡されている。