3日には近くの海洋高で本番を想定した練習に励んだ。「いつものパフォーマンスで自己最高記録を出したい」と力を込める。
両親がウエイトリフティングの元選手でもあり、小学1年生で大会に出場するようになった。
少しずつ頭角を現し、2月に兵庫県であった大会で「JOCジュニアオリンピックカップ 第38回全日本ジュニアウエイトリフティング大会」の44キロ級に参加できる標準記録に達した。
小学生の出場は男女通じて大会史上初となる。
普段は海洋高ウエイトリフティング部の練習に参加し、筋力や体幹トレーニングなど高校生とほぼ同じメニューをこなしてきた。
この日、菜々紗さんは部員から「ファイト」と鼓舞されながら、切れのある動きで60キロのバーベルを何度も頭上まで持ち上げた。
鎖骨から突き上げるジャークでは、自己記録を1キロ更新する67キロを成功させた。
同部の顧問で母のさと美さん(44)は「出場はあくまでスタートライン。いつも通りの力を発揮し、成長してほしい」と見守る。
菜々紗さんは「競技が好きな気持ちは誰にも負けない。試合を楽しみながら、普段の重量をしっかり成功させたい」と意気込む。
ウエイトリフティングの全国大会を想定した練習に励む川﨑菜々紗さん。コーチで母のさと美さん(右)が見守る=宮津市上司・海洋高